加熱時における発生ガスの評価事例
2022.08.23 技術情報

〇概要
工業製品の加熱時にどのようなガス成分が発生しているか、熱分解ガスクロマトグラフ質量分析計(以下、Py-GC/MS)を用いて有機成分を定性評価しました。
〇キーワード
Py-GC/MS、熱分解、熱脱着、発生ガス
〇分析
・分析装置:Agilent製 5977B FRONTIERLAB製 PY-3030D
・温度条件:100℃ → 10℃/min → 500℃
試料を500度まで昇温加熱し発生したガスをPy-GC/MSで分析しました。
また、発生したガスを分離カラムを通さず直接質量分析計に導入するEGA-MSも同様に実施しイオンサーモグラムから発生ガス温度の評価を行いました。
Py-GC/MSの結果より、ウレタン系の熱分解生成物、可塑剤、フタル酸エステル類の有機成分が定性されました。
EGA-MSの結果より、有機成分の発生ガス温度を評価を行いました。