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OUTLINE

サービス概要

イオンクロマトグラフによるイオンの分析について

イオンクロマトグラフ(IC)は、液体中の各種イオンを分析することができます。

固体試料については、溶媒や水で抽出を行ったり、試料の燃焼ガスをトラップした吸収液を測定することで対応が可能です。

豊富なノウハウを用い、お客様のご要望に合わせて、最適な分析方法をご提案いたします。

FEATURES

特徴

01

イオンクロマトグラフ(IC)について

 イオンクロマトグラフ(IC)は、液体中の含有イオンを分析する装置です。

 固定相であるカラム(イオン交換樹脂)に、試料溶液と共に移動相である電解質溶液(溶離液)を流すと、イオンの価数や半径、疎水性といった性質の違いによってカラム内を移動する速度が異なるため、異なるイオン同士を分離することができます。時間差で検出した各種イオンのピークを、専用のソフトウェアを用いて解析することで定量します。

 試料の種類や目的成分に応じてカラムや溶離液、測定条件を使い分けることで、様々なイオンを分析することが可能です。

 

クロマトグラフの例

陰イオンのクロマトグラム

02

燃焼後‐イオンクロマトグラフ法

 試料を燃焼させ、燃焼ガスをトラップした吸収液をイオンクロマトグラフに導入することで、固体中の塩素や硫黄分を分析できます。
 試料を燃焼させる方法として、密閉式燃焼法(ボンブ法)と燃焼管式空気法(自動燃焼装置)があります。

 密閉式燃焼法は、一度に比較的多めの試料を燃焼させることができるため、不均一な試料に適しています。ただし、完全に密閉された金属製のボンベ内で燃焼を行うため、確実に燃焼したか確証が得られない試料(難燃性の樹脂など)には不向きです。
 十分に粉砕され、均一な固体試料の場合は、燃焼乾式空気法を用います。液体試料や、分析に使用できる試料量が少ない場合もこちらを用います。
 燃焼管式空気法で燃焼させる場合、試料はボートに乗せて自動燃焼装置に導入します。

 密閉式燃焼法では、試料を雁皮紙で包み、ニッケル線をくくりつけてボンベ内にセットします。ニッケル線を電極に繋ぎ、吸収液を入れて密閉状態にしたボンベに酸素を充填して電圧かけ、その熱で雁皮紙ごと試料を燃やすことで、燃焼ガスを吸収液にトラップします。

03

分析事例

弊社にて分析を行った物質の一例

種類 物質名
河川水、海水、汽水、水道水、イオン交換水、地下水、処理水、放流水、冷却水、工場排水、原水、ダム水、温泉、雨水、純水、超純水
土壌 汚泥、粘土、砂、スラグ、再生処理土、改良土、建設発生土
肥料 窒素質肥料、リン酸質肥料、有機質肥料、石灰質肥料、ケイ酸質肥料、汚泥肥料
その他 木材、化学繊維、紙、パルプ、可燃ごみ、プラスチックごみ

 

04

アプリケーション

・水道法に基づいた分析

・環境基準に基づいた分析

・排水基準に基づいた分析

・スラグ系、ごみ質、工業材料系の分析ほか

表.測定イオンの一例

陰イオン F、Cl、NO3、NO2、SO42-、PO43-、ClO3、Br
有機酸 HCOO、CH3COO

設備

イオンクロマトグラフ IC-930

IC-930

IC-930 装置写真

自動燃焼装置 AQF-2100H

AQF-2100H

AQF-2100H 装置写真