アスベスト分析のご紹介

【アスベストについて】
 アスベストは天然に産出する繊維状けい酸塩鉱物のことで、右表に示す6種類があります。このうち、日本国内では主にクリソタイル、アモサイト、クロシドライトの3種類が、70年代後半から80年代にかけて日本国内に輸入され建築物の材料などに使用されてきました。今後、これらの建築物の解体工事が増加すると予測されており、アスベストによる石綿肺、石綿肺がん、悪性中皮種といった健康被害の拡大が懸念されています。

建築物等における施工部位の例

施工部位

建材の種類

吹付け材

吹付け石綿、石綿含有吹付けロックウール、石綿含有パーライト吹付け
石綿含有バーミキュライト吹付け

耐火被覆材

石綿含有けい酸カルシウム板第2種

断熱材

屋根用折版石綿断熱材、煙突石綿断熱材

保温材

石綿・けいそう土・パーライト・石綿けい酸カルシウム等各種保温材

内装材

フレキシブルボード・大平板、けい酸カルシウム板第1種、岩綿吸音板等゙

耐火間仕切り

けい酸カルシウム板第1種

床材

ビニル床タイル、フロアシート(長尺塩ビシート等)、押出成形品

外装材

窯業系サイディング、押出成形セメント板、スレート波板、けい酸カルシウム板第1種等

屋根材

住宅化粧板スレート

煙突材

石綿セメント円筒

設備配管

耐火二層管

設備機器部品

ガスケット・パッキン

【アスベストに関する主な関係法令等】
 アスベストの測定・分析に関する主な法令等としては以下のようなものがあります。

角丸四角形: 建材の分析に関するもの
◆「建材中の石綿含有率の分析方法について」(平成18年8月21日基発第0821002号)
◆「建材中の石綿含有率の分析方法に係る留意事項について」(平成18年8月21日基安化発第0821001号)
◆JIS A 1481「建材製品中のアスベスト含有率測定法」(平成18年3月25日)

天然鉱物の分析に関するもの
◆「天然鉱物中の石綿含有率の分析方法について」(平成18年8月28日基安化発第0828001号)

作業環境、大気環境など空気環境測定に関するもの
◆石綿障害予防規則(平成17年厚生労働省令第21号)
◆「屋外作業場等における作業環境管理に関するガイドラインについて」(平成17年3月31日基発第0331017号)
◆JIS K 3850-1「空気中の繊維状粒子測定方法 第一部:光学顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法」(平成18年10月20日)
◆「室内環境等における石綿粉じん濃度測定」(日本石綿協会 昭和63年)
◆「繊維状物質測定マニュアル」(日本作業環境測定協会)
◆「石綿に係る特定粉じん濃度の測定」環境庁告示第93号(平成元年12 月27日)
◆「アスベストモニタリングマニュアル(改訂版)」環境庁(平成5年12月)
◆「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)」(国土交通省大臣官房官庁営繕部)
◆「建築物の解体等工事における石綿粉じんへのばく露防止マニュアル」(建設業労働災害防止協会)

【建材に含まれるアスベストの分析について】

平成17年7月1日に石綿障害予防規則が施行されたことに伴い、建築物の解体等の作業を行うときは、目視、設計図書等により石綿含有建材が使用されているかどうかを事前調査し、不明なときは分析を行う必要があります。

アスベストの分析にあたっては、労働安全衛生法施行令(昭和47年政令第318号)及び石綿障害予防規則(平成17年厚生労働省令第21号)の一部が改正され、平成18年9月1日から規制の対象となる物の石綿(アスベスト)の含有率(重量比)が1%から0.1%に改められました。これにあわせ現在は基発第0821002号及び基安化発第0821001号(平成18年8月21日)に基づき『建材製品中のアスベスト含有率測定方法(JIS A 1481:2006)』により、石綿等がその重量の0.1%を超えて含有するか否かについて分析を行う必要があります。

TTCでは、アスベスト含有率の分析精度及び迅速化を図るため、「アスベスト高速定量キット」(理学製)を導入しています。

【蛇紋岩系左官用モルタル混和材中のアスベスト分析について】

平成16年7月に厚生労働省通達(基発第0702003号)により、「蛇紋岩系左官用モルタル混和材中の石綿の定量分析について」はX線回折法と微分熱重量法(DTG)を併用することとなり、TTCではDTG法による分析にも対応しております。


その他、天然鉱物の分析等について、分析に関するご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。